2006/11/04

毛羽立ち




前回に引き続き、ちょっと英語の練習。




この写真は前回の布を縮絨した後のもの。スクエアの部分がもっとギュっと縮まって、そして毛羽立っている。毛羽をFuzzy とか Fluffというそう。毛羽を立たせる行為を「make fluffy」。”毛羽っぽいものを作る”。そんな感じ。






2006/11/02

四角形

四角形を英語で書くとsquare(スクエア)となる。
これ、覚えるときに「すくあ~れ」って頭の中で覚えていた気がする。Orangeを「おらんげ」だったり、Todayを「とだぁ~い」みたいな。

ちなみに、このスクエアたちは平織りという織り方で織られています。平織りはPlain Weaving(プレーン・ウィーヴィング)です。最もシンプルな織りなわけです。 きれいに並んだ縦糸を一本置きに上・下・上・下と横糸を通します。2段目は1段目と逆に上・下・上・下です。3段目は1段目と同じ。 このように、最もシンプル、これ以上の省きようがない基本的な形という事で「プレーン・ウィーヴィング」。
スコティッシュ・タータンといえば綾織ですが、基本は平織りがすき。だけど、タータンなどのチェックを平織りすると目がチカチカします。 織りって奥が深いなぁと思う瞬間。

パウンドケーキやクッキーはプレーンが好きです。
粉が大好き!ってわけじゃないけど、すごくシンプルな粉にちょっとお砂糖とバターを入れただけのクッキーとか、粉が焼けた香りと味だけで大満足。必要最小限の美だと思う。
ほんと、美味しくて大好き。

だけど、私の部屋は必要最小限で納まりきれない。
そんな私は物欲のかたまり。。。

2006/10/25

フライヤーできました

相変わらず手作りしています。
いいかげん印刷屋さんを使えばいいのに? とは思いますが、ちびちび変更を加えたがりの私のこと。自作自演で4649~っ。
(妙にハイテンション・・・)

はがきサイズに印刷し、それを半分に折ったものです。
この裏に作品展の場所や日程が書かれています。
WEB上で確認されたい方は多謝Textile、またはhalさんホームページまで。

フライヤーをご希望の方はdo-ze@hotmail.comまでメールをよろしくお願いいたします。

2006/10/16

英国風味

作品展のテーマを考えるときというのは、BLOGのタイトルを決めるのと結構似ている気がする。
まず、内容が決まり、それを要約するかのような短い言葉を見つける。それがタイトルとなる。 タイトルやテーマを先に決めたら、それは「課題としてのテーマ」となってしまいそうでコワいのだ。

今回、本格的に織り(もちろん紡ぎも!)を再開し、黙々と本能の赴くままに制作を続けてみたら相変わらずの地味な色合いの布が見えてきた。それは私の中での“英国トラディショナルTextile”であり、“英国traditional的スタイル”でもある。(ここは笑うところです)

そんなわけで、英国風味な作品たちが登場です。

2006/09/23

模様替え・・・できず。

いい季節になりました。
と、同時に追い込みシーズン到来です。

雑然とした私の工房風景。どうにもこうにも狭いのだけど、狭いながらに作業は可能です。
先日、陶芸作家さんのお宅にお邪魔する機会がありました。普通の部屋の中で作業をしているとは聞いていましたが、ふすまを開けてびっくり。工房だぁ(当たり前の感想です)。
そして、ほかに驚いたことが本人は雑然としているといっていましたが、何を何を、とてもきちんと整頓されて、そして、次の作業工程を待ちわびる作品たちが山のように並べられていました。どうも、私はそんな作業場風景が好きです。工場見学とかも結構すきなのですけど。 イマイチ自分の工房のあり方に納得が行っておらず、もう少し使いやすくならないものか・・・といつも考えているのだけど、それより作業を優先して模様替えを後回しにしてしまいます。
そうこうしているうちに、まったく余裕の持てない時期がすぐにやってくる。

落ち着いて、集中して考えたら時間を上手く使えるであろうに、ほんと焦ってばっかりの性格。落ち着きがないとも言う・・・。
たぶん、来春までこのままで行くことでしょう。

ちなみに、機(はた)はこの写真の左側にあります。

2006/09/19

それは、言い訳・・・


この毛を色分けしています。(結構大変な作業なのね~)

2006/09/01

サンプルを縮絨





前日のストライプと同じ縦糸のサンプルを縮絨してみる。
毛羽立つかんじと密になる感じは程よいのだけど、このウールは外套用だと思う。私の紡ぎ方云々よりも、もともとも結構堅い毛だったので、これが限界なのね~と気が付く。
手提げとかあったら、可愛いかも!

2006/08/31

ストライプ

茶色と茶色の間隔は2cm。
1cmあたり5本で計画されています。 ただし、これはまだ途中経過。
織りあがったものを縮絨(しゅくじゅう)という工程を経るとその糸の密度が上がるだけではなく、糸の繊維自体も肩の力を抜いて、繊維同士が柔らかく絡んで初めて「布」の表情を見せます。
その違いがどれほど面白いかは、作業している人以外にも感じるかどうかは謎ですが、作業をする側の私にとってはいちばんワクワクする時かもしれません。

チェック好きの私は、ストライプというものにそれほど興味はありませんでしたが、作ってみると結構楽しいかも、と思えるようになりました。これも、私の中の興味の範囲が広がった(=人間的にも幅が広がった)と認識しています。

やっと時間が出来た。
リミットまでもうすぐ。だけど、楽しんで作業をしている。

2006/08/19

そして白


今回はテーマが白と言うことで、ホンノちょっとだけ真っ白ではない白に染めたのだけど、言われなければわからないかも・・・。漂白したような白はちょっと気恥ずかしいのでそれを脱却程度です。
人生何事もそうなんだけど、ホンノちょっとの努力が効果を表しているのか、いないのか?かなり疑問なところだけど、それでも最終的にそれが「私」になる。だから、自分のした微妙な違いと言う努力は、結果的に次へ進んでゆく。

2006/08/08

冒険

オーソドックスなのもいいけれど、こういうのもたまにはいいかなって。

これは機掛けの段階。
私は綾返ししないのよね。。。

2006/08/06

既成糸

ウールの場合基本的には、糸は紡いでいますがモノによっては既成の糸を使うこともあります。
既成の糸と言っても、織りの為に作られた紡績糸です。
ハリスツイードの工場で、紡績されるまでを見たら面白くて自分でもツイード調の紡績糸(単糸)を使い始めました。知らないものと出会う、新しい発見をする、挑戦してみる・・・こうやって、徐々に自分のものとして吸収されていく気がしました。

今まで「白のみ」って、好みと違ったから使うことはほとんど無く、今回は初の挑戦。とはいっても、まったくの真っ白はやっぱり出来そうにありません。

スコットランドと並んで好きな国はギリシャです。
どちらも荒涼とした大地に青い海なんです。
そして、どちらの国旗もしろと青。
自分でも無意識に白+青の組み合わせって選んでいたりします、似合わないのに。(笑)

2006/07/23

負傷中

私、ただいま右手を負傷中。
負傷といっても見えない内部でのお話。尺骨神経というものが右肘の中で傷ついてしまっており、その痛みは右小指方面手首から末端にかけて激痛となってあらわれています。
春にも一度なったんだけど、処方されたビタミン剤ですぐに治ってしまいました。すっかりそんなことを忘れていたら、再びその痛みが襲ってきて、最近始めたデスクワークのバイト中「もしや、手が動かなくなるのでは?」みたいなことに。

再びビタミン剤を処方していただき、飲んでいるのですけど・・・これ、ただ神経細胞を再生させる能力のあるビタミン剤なんです。気長に治していきましょうと言われたけど、腕は私の商売道具。内臓疾患も生活のうえでキツイけど、負傷もそれ以上に厳しいです。
本当は疲れを忘れてガンガン作業をしたいのですけど、そういうわけにも行かず。

かなり凹んでいます。

    **************************

ひじをピンポイントでぶつけると、手首のほうまでグワ~ンってしびれて、しばらく手が動かないってことが過去に何度かあったんだけど・・・もしかしてそれが原因なのかもしれないって思い始めてきました。

おっちょこちょいがバレてしまう。
治ったら、がんがん行きますよ~。

2006/07/03

毛糸が出来るまで part2



先日の紡いだ糸を、撚り合わせます。 写真を撮るために、変な角度で糸を持っています。

拡大するとこんな風。
縄を撚るのと同じで、2本あわせたものは単子で作ったものと逆側に撚ります。

ニット用の糸、もう止めよう、止めようと心に誓ったはずなのに・・・喉元過ぎるとすっかり忘れてしまうのが人間のおろかなところ。
この労力、次へ進めたいのだけど・・・まじで、まじで。

2006/07/01

毛糸が出来るまで

制作日記とは名ばかりな日々が続きました。
なので、ちょっとそれらしいことを・・・(ニヤリ)

ニット用の毛糸を作っています。
えーと、どんなものでもそうだと思うのですけど、制作手順、作業方法など100人作家が居れば100通り・・・と言うことで、ここでは私の方法。(変だよ、それ?とおっしゃる方もいると思いますけど)


ローラッグ
羊の毛を解毛し、カード機という繊維の方向をそろえる(&ゴミも落とす)機械を通した後、それをローラッグと呼ばれるイモムシのような形に形成します。




紡ぎ
ローラッグを紡ぎます。昔の足踏みミシンのように、足でパタパタとペダルを踏むと大きなホイールが回り、その動力でボビン(糸が巻かれている部分)とフライヤー(フックのような金具が付いている部分)が回転し、それによって繊維に撚りが掛かります。
この動作を文字で説明するのは難しいっ!



木枠に巻く
私の糸車は、ボビンの取り外しが容易ではありませんので、いちいちこんな木の枠に巻き直します。骨董屋では結構なお値段で販売しているこの木枠、私たち織り手には普通に小道具として使用中。
ここでは、単糸(1本撚り)としての糸が次の作業のために待ち構えている状態です。

続きは、またその作業に入ったら・・・

おたのしみに。

2006/06/09

candle night



2006年は6月21日が夏至で、一年でもっとも太陽の出ている時間の長い日になります。

キャンドル作家の友人Kaltio.さんが、静岡県富士宮市で個展を開催中です。
100万人のキャンドルナイトのHPに全国で行われるキャンドルイベントマップがあるのですけど、そこにも掲載されていました。

もうすぐ夏至なんだなって思ったら、暑い真夏はこれからなのに、今年も半分終わってしまうのだと言うセンチメンタルな気分になってしまいました。
子供の頃から夏至は冬至よりも何百倍もワクワクする一日。夏の短い北欧ではお祭りが開かれます。

私も夏至の日は家中のキャンドルをかき集めてキャンドルナイトを実行しよう!と思ったけど、そこまでやると逆に二酸化炭素の量が増えそうなので、数個にします。

http://www.candle-night.org/home.html
100万人のキャンドルナイトHP

2006/06/02

冬の準備

西のほうではもう入梅したと言う情報をキャッチ。
あっという間に夏が始まってしまいます。

夏が始まる前にしなくてはならないことがあります。
そして、夏が終わったらすぐに冬の準備が始まります。

焦る必要はないと思っていますので、じわじわと自分らしい形で歩んでいこうかなと。
今後の予定は8月、11月ぱさぱさ雑貨店。12月珈舎展。

2006/05/30

集合体



布とは、繊維の集合体がある規則にしたがって構成されたものである。

・・・と、言うことが判る写真たち。
上はシルクの糸で織った布。シルクの繊維は直線的なんです。
下はウールの布(ハリスツイード)。ケンプと呼ばれる硬いひげのような繊維がピンピンと出ているのが見えます。そのほかに、ウール繊維がより合わさって立体的な糸が作られているのが判ります。

そんなマクロの世界がたまらないのです(笑)

2006/05/17

冬を想う

春の作品展が終わり、まだ夏が控えているというのに心は冬に飛んでいます。
そして、私が冬を迎える前に、冬支度を依頼されているわけです。まずはそこから。ようやく本腰を入れる準備ができました。

Harris Tweedの布も何とかせねば。
眠っている布たちを生かす事も考えないといけません。

日本人はお肌が繊細だと思います。日本人がという言い方は、他のアジア人がウールについて話しているのを知らないので「アジア人」と言えないのですが、いずれにしても欧米人はどちらかというとお肌が頑丈な気がします。(化粧品を例に挙げても、それは明らかです)
たとえば、ハリスツイードなどはスーツや帽子等に多く使われている布ですが、たしかにゴワッとしています。使い込んで、硬い毛がぽろぽろ落ちて、柔らかい毛だけになったとき本来のツイードの良さが発揮されるのでしょうけど、日本人の感覚では、今やわらかいものが素晴らしい的な感がある気がするのです。長く使うことを前提にした布であり、流行で1シーズンだけでサヨナラするには良さがわからないし、そのような消費社会にはなかなか受け入れられないものだとも思います。

それと逆の発想が、お花。
丁度今、シャクヤクのシーズンです。私はあの紙で作ったような大きなお花が大好きです。そして薔薇も、可憐な一重の野ばらも好きだけど、オールド・ローズのゴウジャスな物も大好き。 
・・・えぇ、過剰装飾の世界は私の憧れ。
お花屋さんに並んでいる薔薇やシャクヤクは蕾のものが通常です。でも、昔聞いたイギリスのお話は一番美しく咲いている状態のものを花束にするそうです。一番美しく咲いているお花たちを、「いま」あの人に届けよう、というのは素敵な気がします。

お花屋さんでバイトしていたとき「八百屋さんと同じで、生ものだからね!」といわれたのを思い出しました。

2006/05/12

ぱさぱさの品



現実逃避の甚だしい私・・・
とりあえず、こんな感じ。
完全なるタータンは断念。ってか、くどくなるし(笑)



ほこももらのこんな色のハンカチ持っているなぁ(笑)といった、ラブリー針刺し。 (もしくは、お饅頭オブジェとも言う)



そして、羊ちゃんたち。

2006/05/04

シルクのマフラー


おそらく、私はもさもさしているものが好きなのだ。
つるリンときれいな糸にどうしても惹かれないのは、そういうことだ。
このベージュと白の糸もシルクなのに「綿?」なんていわれたけど、首に巻いてちょーだい。軽いから!


そして、無地はやっぱり回避され(笑)ここでもチェックが採用されます。
もう、いちいち言わなくても多謝といえばチェック、ってなくらいに突き進みそうです。 
 
マフラーというと、どうも冬のイメージがあるのだけど、スカーフとマフラーの違いってなんだろうと考えます。
●マフラーは分厚くて防寒用襟巻き。
●スカーフは薄手のおしゃれ用襟巻き。
どちらも襟巻きだよな(いま、襟巻きだなんていわないか?)

私の作るものはどっちでもいいです。使う人が好きに使ってください。
だから、マフラーってことで(笑)
(ほら、イギリスでセーターをジャンパーって言うみたいなものよ)

2006/04/28

綾織もあり。


よくあるガラ紡の布巾って平織りよね。
綾織だと縒れ易いのかしら。でも、私はふわふわが良いなぁ・・・ということで、いろんな柄を作ってみようと思います。

で、布巾になるのかというと?
布巾でもよし、ハンカチでもよし、大き目のコースターでもよし。(19×19cmのサイズ)
最終的に手にした人が、好きなように使えば良いと思っているのであまり限定はしたくないです。

それにしても、このガラ紡ってガサばっかりあってすぐに糸がなくなる。糊付けて糸が細くなっている状態なのに・・・ねぇ。ぱりぱりして紙を織っているようです。

2006/04/26

ガラ紡
















ここ数年、ガラ紡の名前をよく聞く。
以前さんざん使っていた素材のひとつで、綿の短い繊維で甘撚りになった糸。よく、じゅうたんなどの押さえの横糸で使うと聞いていた。(あれ、それは結束糸かしら?
で、最近では布巾だとかに使われているらしい。
確かに、やわらかくて使いやすいかもね。

ということで、いくらか在庫のあるガラ紡糸を使ってみようと思い、とりあえず糊付けをする。
(私の糊付けは自己流なので、大きな声じゃ言えません)

高級なものは無農薬の綿花で作られているらしい。
それを求めたとしらら、かなり大変だわ。無農薬栽培の綿から作られた材料としての綿糸ってあるのかな?聞いたことないけど。

2006/04/19

私流の春


春ものと言いつつ、ピンクや黄色などのかわいらしい色使いが自分自身に似合わないのです。
というわけで、春なのは素材のみ・・・笑

シルクなんです。
いつものウールのようなちょっとモサっとした感じだけど、ざっくり、あっさり。

タータンにはしませんが、やっぱりチェックははずせません。
タータンチェックを縦糸だけで見たときは、単なるストライプです。そこに、同じ配列で横糸を織り込んでいくとタータンチェックに仕上がります。
近頃では著作権や商標うんぬんがとてもうるさくなっています。
タータンの世界でも同じで、やはりあれらは家紋。地域の証。勝手に使うこと(流通物としてということでしょう)は、すこし神経質にならないといけないということです。当たり前のことなんですけど。だから、私流のタータンチェックも、これから開発していかないといけませんね。 それも、また楽しいのよ。

2006/04/06

そのまたその後

いいかげん、泣きが入っています。
どこまで行けば良いのだろう~

2006/03/31

シルクその後



コツは掴んだものの、やっぱり大変な作業なのである。
こんなことを言ったら、同じ紡ぎや織りをしているかたには「なんて勿体無い!」と思われるでしょうけど、わたしハリス方式で進めることにしました。
別の名(?)を「ケチケチしない」方式です。

ケチケチと糸をほぐしながら、つなぎながら、なんてやっているから時間もかかるし、結局糸を触りすぎて痛んでくる。なので、思い切りよく「ぶちっ」とやることにしました。

イギリスで紡ぎを習ったとき、日本で几帳面な先生に習っていた内容とあまりに違って眼から鱗が落ちただけでなく、方の荷が下りた気がして「よかった」と心から思ったものです。日本に戻り、せせこましい日々をすごし、自分の世界しか見えなくなってきたらやっぱり日本人気質の私がどっかり座っています。「勿体無い」のはものですか?時間ですか?
今の私には両方。だけど、モノは応用できるけど、時間は取り戻すことが出来ない。

だから一番は時間。そして瞬間。 だから、そちらを優先します。

2006/03/29

シルク

一言でシルクといってもいろいろである。 
今回のシルクは柔らかくない。細いくせにごつごつしている。ざっくり織って、さっくり首周りに置いたらきっと涼しいと思う。正し、それを好む人が私のほかにも居るかどうかは謎である。
一言でかせの状態、といってもいろいろである・・・が、ここまで小さな輪っかのかせははじめて見ました。私が無知なだけなんだと思いますが、少々てこづっています。 一かせ分(ほんのちょっとよ)巻き取るのに一晩かかってしまいました。。。(とほほ) 巻き終わったら朝でした。
ちゃんと確認をすべきだと泣きをみた早朝5時であった。

2006/03/19

ジェイコブ

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現在紡いでいるのが、ジェイコブという羊です。
この羊は、よくある羊と違って体は牛のように白黒のブチだったり、角は4本~6本もあったり!山羊が悪魔の化身だといわれているのとかぶります。とはいえ、この子は羊です。迷える子羊です。
アメリカのJacob Sheep Breeder's Associationサイトで写真をみれます。
コッチはイギリスのJacob Sheep society


繊維の長さはそれほど無いのですけど、ばねが強く、ふっくらと仕上がります。
コレはニット用の糸を作成中。

縮絨

市販といっても、手芸やさんとかで売っているのとはちょっと違って、工場などで出る残糸です。
手紡ぎのよさもありますけど、紡績の美しさも私には捨てがたく時々使っています。

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この写真はそれらの糸を使って織ったものです。(綾織)
バリンとした堅い仕上がりです。

下の写真は、それを縮絨(シュクジュウ)したもの。
縮絨とは、織りあがった布の繊維を一旦肩の力を抜かせて、それぞれ握手させるといったらわかりづらいか? ムヅカシイ言い方をすれば、ウールのスケール(うろこ状のもの)を湯と洗剤を使って開きます。そして、軽く痛めつけるのです。踏んだり、もんだり、洗ったりします。その工程の中で、繊維同士が絡み合っていきます("フェルト化"とは少し違います)
結構重労働なのですけど、コレをすると「布」に仕上がります。繊維の1本、1本が絡み合って「糸」ではなくなるのです。 コレには人それぞれやり方が違うようなので、詳しくは触れませんけど、emiko式解釈&方法で言わせていただくと「様子を見ながら好みに仕上げる」のが目的です。

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この写真はシュクジュウ後。
上の縮絨前と明らかに見た目が異なります。
私はほんわかと表面に繊維の層が出来上がるのが好きです。毛布みたいなかんじ。
マフラーとかなら、この層の繊維がチクチクしないものでないといけません。それがムヅカシイ。
というのも、人によって肌に感じる感覚が異なるからです。私自身は肌にアレルギーなどがなく、どちらかと言うと強いので自分では良いかな?と思っても、人によっては「痛いわ」とおっしゃる方も。コレばかりは、手にするときに試してみていただくしかないようです。

夏に向かうのに、やっぱり羊から離れたくない気持ちが・・・。
いかん、いかん。
そんなんでは季節感のない人になってしまう(心の声・汗)

2006/03/17

ご迷惑をおかけしております

少し前から、手首の痛みが続き 注文の品が伸び伸びになっているのです。
お客様には本当に申し訳なく思っております。
ちゃんと薬も真面目に飲んでいるので、治るのを祈るばかり。治らなければ勇気を出して処置をお願いするまでです。

少しずつ紡いでいるんですけど、どうしても痛いんです。
小指側だけだったのが、それを周りの筋がかばっているらしく、手首内側の筋がぴぴぴ・・・って、つりそう(涙)
私のつむぎ方は紡毛機の引き込み口に右手が近く、左手でローラッグを引き伸ばします。
だから、左手に比べて右手は添える程度でやっているんだけど。。。

怪我をしたわけじゃないし、自分の行いのせいでこの痛みが襲ってきたわけじゃなく、たんなる骨格のせいでこんなうっとおしい思いをしているのが、本当に苛々してしまいます。

焦ります。
いろんな意味で。
やる気だけは満々なんだけどねぇ。

申し訳ございません。

2006/03/14

雑巾

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実はコレ、雑巾。
da ROOM DUSTERってなっていた。
なんか、可愛らしい蒸し布巾みたいなんですけど(笑)
自分で作れそうでもあるのだけど、ただ、横糸がチェーンになっているのです。縦糸に1本づつ鎖編みみたいに絡ませていく、あれです。こんなの自分の手で作ったら、勿体無くて雑巾どころが、布巾にすら出来ません。

しかし、
使う布を作っているはずの私。
「惜しげもなく」布を使うべきなのに、はさみを入れることを躊躇(ためら)っているようではいけません。
とはいえ・・・雑巾はなぁ・・・。
そもそも、わざわざお金を出して雑巾を買ってしまう私がどうかと思う。

2006/03/09

じゃ、そろそろ・・・


let's....
Originally uploaded by thistlegarden.
行きますか?

彼らは静岡へと旅立ちます。右手前の角無しは子羊ちゃんです。

・・・迷える子羊。
でも先頭きってlet's go! です。

2006/03/07

糸の意図

作りたいものと、お客様が欲しいものとの狭間に立つことが”多々”ある。
ほとんどの場合、心を鬼にしてこちらの理念と目的をお伝えする。
しかしながらそうはいかない場合も多い。

お客様の意見は、1意見としてみるか、100意見としてみるか?判断に困る。
いずれにしても、苦情ではないけど「こういうほうが・・・」との意見は、ありがたく受け止めている。それを反映させるかどうかは、作っていきながら私の好みと考慮しながら進めていく。

あまり自分の好みにばかり頑固になっていてはいけない。
かといって、他人の意見に流されてばかりいてもいけない。
ムヅカシイ判断である。

2006/03/03

ふんわり

先日、糸のお客様Aに配達。
真っ白というよりは、生成りの糸。編みこみの得意な方にニットはお願いするといっていたので、ちょっと細めにしてみた。
ベストを作る量ということだったのだけど、編む方があまりのふんわりさに驚かれて「ベストじゃ勿体無い!コレならセーターにしてもかる~いのが出来るわよ」とのこと。
でしょ、でしょ。

写真を撮り忘れました。
追加注文のために、1かせお預かりしたときに撮影しよう。
・・・気合が入っていなさ過ぎ・・・

さ、次々!!

2006/03/01

想定外!!!

思ったよりも糸紡ぎに時間がかかっています。
理由はわかっています。
紡ぎ車の調子がすこぶる悪い。なおかつ、ボビンが取れないので、いちいち木枠に巻きなおさないといけない・・・織りようの糸でもないのに。

お金を貯めて、紡ぎ車を買おうか。
もしくは、修理に出すか(そんな時間はあるのか?)

悩みます。
でも、やらないといけません。

2006/02/17

シルクの糸


初夏に向けて、シルクの糸を数種類購入してみました。

自分で紡ぐのはまた別の話。
表情のある面白い糸を見つけたので注文してみたんだけど、どれもこれも超素敵。
画像は中でも太いもの。

贅沢に、シルクでマットとかも素敵かも知れない。
同時に、キャメルの糸を買ってみた。
お店の方が電話の向こうで「硬いですよ」というからどんななのかと思ったら・・・ふんわり柔らかなキャメルからは想像が出来ないくらいガッシリした糸です。でも、素敵なのよねとても。

何を作ろうか、あぁ悩む。

2006/02/16

注文


どこから手を付けたら良いのか判らない状態です。
とりあえず、順番通りにことを進めてみよう。
その前に、部屋を片付け身動きしやすくし、ファイリングを完成させ。。。そんなことをやっていると3月になってしまいそうなので、やっぱり気になることから手をつけよう。
(相変わらずのダメ子だわ・・・)

そんなわけで注文いただいた品を、順に作成中。12月にご注文いただいたかたのモノがようやく手をつけられるようになりました。お待たせしております。
今回ご注文いただいた中に、ニット用の糸がいくつかありました。
ドンブリ勘定というわけではないのですが、ニットのムヅカシイところは人によってゲージが違いすぎるので、作る量をあらかじめお客様とお話し合いをしないといけないということです。一応見本になるものはあるのですが、当時の私はかなり手が緩かったので、見本になるのかどうか?疑問であるのです。

とりあえず、いつもの原毛屋さんに注文しましたので、順次作成に入ります。
自分の作品も作らないといけないのですが、とにかく今は注文品をこなす!1週間で終わればいいのだけど・・・無理だよな。 

2006/02/13

冬の終わり

日が変わりました。
「ぽんわか展」最終日となりました。

多謝の冬の展示はコレで最後になります。
この冬は本腰を入れた初めの年。思い出深い冬となることでしょう。
手織りから離れて数年。その間も少し織ってはいましたが、自分のためのものは無かった気もします。
初年度になぜかフェルトで勝負をかけた私。
10月くらいにはすでにフェルトのマフラーを数本作っていました。何年もの間、フェルトは体力ばかり使うし、硬いし、重苦しいし、イマイチ好きじゃなかったんです。それなのに、10月になぜフェルトを作り始めたのか?どうしてもきっかけが思い出せないのです。
フェルトに布を埋め込むものを少し作っていました。可愛いには可愛いんだけど私のテイストとは少し違うなと感じ、ウールのみで制作を始めました。フェルトにウールの細い糸でレースのフリンジをつけたり、刺繍を施します。そして、土台となるフエルトは皆が驚くほど軽くて柔らかい。
フェルト化を甘くするものもありますが、縮絨を強くかけません。そもそも繊維を縦横に並べません(笑)いわゆる「フェルトの作り方」はしていないから、よくあるフェルトと質感が異なって当たり前なんです。
それでもフェルトはフェルト。ウールの不織布であることには変わりません。私のような質感のモノを作る方ももちろんいらっしゃるでしょう。だから、私は刺繍をします。レースをつけます。

いつも言っていることですが、タグはつけていません。
可愛い織りタグをつけたいなと思った時期もありますが、生意気ながら「布を見てわたしだって判ってもらえることを目指そう」と思ってしまいました。だから、製図無しの刺繍もレースも、複数のウールをMIXしたフェルトも、全てが揃って「多謝」の製品なんです。それ自体が「多謝」です。
オーソドックスで色も地味だといわれても、それが私。冒険したくても冒険したファッションが自分に似合わないように、冒険した作品は私の手になじまないことを知っています。
全部「私が欲しい」もの。自分のファッションセンスを人に自慢できるほど私はオシャレさんでは全くないけど、それでも私にいいものだけを作って行きたいのです。売れ残った商品も、自分で大切に使って行きたい。実は売れ残ってよかったって思ってしまうものだってあるのです。
作品はお客様との相性だと思います。機会に恵まれなくて「それ」と出会えないお客様もたくさんいらっしゃいました。全て縁です。だけど、やっぱりと思い、別の会場に足を運んでくださったお客様もいらっしゃいました。恋愛と似ていますね。
価格は悩みました。
安くして多くの方に使っていただきたい気持ちもありましたが、ユ●クロ価格では購入したお客様が飽きてしまう可能性がでてきます。じゃ、グンと高級にしたら大切に扱ってくれるか?といったら、お客様を選んでいるような気がして、それも私自身が違うなと感じます。基準はここでも「私」。自分の経済状態をさらけ出すようで恥ずかしいのですが、私が良しと思って作ったものを、客観的に自分が買う立場だったらどの金額ならお財布の紐を緩め、そして大切にして行こうと感じる値段かな?と思うと、そんな価格帯なんです。 安すぎる~といってくださるお友達もいますが、私にはそれが適正価格(笑)。
私がお金持ちになったら、作品の値段が上がるかもしれません。そしたら「羽振りがいいねぇ?宝くじでも当たったのかな?」と思ってください。

私はフェルト作家ではありません。
「羊毛クラフト」という形態で作品を発表していったところ、この言葉がぴたりと合う気がしてまいりました。フェルトも、毛糸も、織物も、ニットも、小物も私の作るものはみんなウールかもね、って思ったらそんな言葉もいいかも知れないって感じました。
だから、今後はどうしても織りを再開したいので、来冬はフェルトが減って手織りがお目見えすると思います。楽しみにしていてください。

カッコいいのが似合わないから、可愛いのを作ります。
甘すぎるのも似合わないので、ボヘミアンな80’s olive少女を貫きます。
オリーブ少女は永遠です!

2006/02/06

同じかも


今日、とある縁で珈琲の入れ方のデモンストレーションに参加した。ウンチクを言うのは好きじゃないという講師は、あれだけべらべらしゃべっているのをウンチクだと思っていないのかちょっと疑問ではあるところだけど、それはよしとしよう。
その方が、珈琲の素材のことや、煎り方、挽き方、入れ方について彼なりの思いや姿勢を語る。 私はフエルトの制作と同じだ!と、ワクワクして聞いていた。
また別の珈琲人は「細かいことを言うのは嫌なんだ」という。それも分かる、分かる!どちらも、私の今までの苦労や喜びを代弁しているようで面白かった。
フエルトについて記載するけど、それを全て珈琲にたとえてみると彼らの話が見えてきます。 **************************************
まず、素材。
同じメリノでも種類はさまざまである。その生産地も違えば、個体も違う。同じ牧場に生まれ育っても、人と同じように個性が出る。それは毛質も同じで決してメリノだからこれ!ということはない。(メリノは品種で、他に、ロムニーやコリデール、ジェイコブ等々・・・人間の人種みたいなものである)
先日使ったメリノがこのくらいの温度で、このくらいの時間で、このくらいの強度で、このフェルトが出来たからといって、次に同じものを同じに扱っても全く同じものが出来るということは無い。どんなに作業能力に長けた人でも、その時々で様子を伺いながら作業に変化をつけていくものである。同じものを作成したいのならばなおさらである。 一期一会の精神で素材と向き合う。明日はきっと気温が違うし、湿度も違う。そうすると毛の状態も変わるのだ。出来上がったそれを手にする人も今の私と同じ心境だとは限らない。 細やかな作業は筋力を要する。
(踊りや音楽なども同じである)
神経を集中させ、今の状況を判断し、素材に向き合う。 冬と夏とでは温度の設定は違う。時間の掛け方も違う。 だけど、きっちとこうでなくてはと教える先生方は多い。私はそれが辛かった。いいじゃん、私はこう表現したいんだもん!って、ココまで出ているのにいえない私がいるから、じゃいっそ独りでやろうと思った。
独学はそれなりに孤独なんです。
コレ!とすがるものがない分、自分を信じないといけない。
私はコレが好き!だから作るのって。
好きでもないものを作ってしまったときには、実は素材に対して心を痛める。ごめんね、こんな姿にしてしまってって。
毎日が楽しくて溜まりませんが、そろそろ疲れがたまってきたのも事実。
たくさん寝たい・・・。

多謝

出来たら地元から遠くに引っ越してみたいというのは、相変わらず思っていることではあるんだけど。。。
いろんな形態で作品を発表しているんだけど、そのどれもに私とはそれまでも縁のなかった方が来店されて、作品を養子につれて帰ってくれる。それとは別に、友達や親戚が沢山見に来てくれる。ほんとに、嘘でしょ?ってくらい感謝の気持ちが溜まりまくっているのは、どう表現したらいいのかわからない。
独りの力で出来るのは限りがあるわけで。。。いつも誰かの力にお世話にならないと、私はここまでがんばってこれなかったよなと、”くどいようだけど”感謝感謝!
こんなときに多謝(ど~ちぇ)を使うんだっけな?多謝晒(どーちぇさい・大変ありがとうございました)
日本語だと過去形っぽいけど・・・唔好意思、俾咁多麻煩你(いろいろとお世話になりました)
ん~ほう・い~し~・べぃこむどぅお~ま~ふぁんねぃです。

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広東語のありがとうには2種類あって、モノをもらってありがとうというときには多謝どーちぇ」で、サービスに対してのありがとうは唔該「ん~こぃ」です。だけど、誉めてもらったときには多謝。私的に物質が動いていないから唔該なんじゃないかと思ったら、多謝でいいんだって。そんなところが難しいのだ、広東語。
だけど、あの音・・・いいんだよね~。たまらない、広東語の響き。
決して綺麗な音じゃないけど、大好きなんだよねこの言語。

北京語(いわゆる共通語)は世にいう中国語。4声(音の動き)あるといわれています。
広東語は6声とも9声とも。ま→ ま↓ ま/ ま\ ま_ ま ̄ などなど・・・

でもって私の作品は多謝なんですが、いままでは原料(素材?)の提供者に対して多謝だったのが、今では買ってくれた方にお礼の意味がこめられています。ありがとサンキュ~多謝!
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2006/02/03

はじまりました

ぽんわか展、今日が初日でした。
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あいにくの雨で、幸先よく無いじゃん!?です。
近くの沼津市御用邸記念公園へのお客さんも、晴れたほうがきっと多いだろうし、雨のおかげで外に看板も設置がむづかしく。
悪いことばかり言っていますが、いいことも!

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なせばなる。

右下のシュウマイは展示品ではないのだけど、1個作ってみたので(笑)
肉まんがいまいち上手くいかない!叉焼饅などだと上がパカって割れているところはいいんだけど、皮の表面がつるりんとした表情を出すには、フェルトだと限界がある。
このシュウマイの皮はニュージーランド(羊の種類)のツルっとしたシャリ感のある原毛を薄く皮のように作りました。

先日から、エリンギだのシュウマイだの、食べ物ばかり作っている私。。。
桃饅とか作ったら面白いかも~!(趣味の世界ですので、これらを販売する予定はぜんぜん無いです)

2006/02/02

ぽんわか展始まりました


店内の雰囲気が今までとは違って「ギャラリー」な感じなんです!
ぜんぜん大人っぽい雰囲気で、とてもいいです。

大人の雰囲気で・・・(笑)