2010/04/27

4月のworkshopが行われました

雨の火曜日でしたが、多謝工房では4月のワークショップが行われました。初めての方も、2回目の方も、みなさん楽しくコースターを作って刺繍までできました♪
 染織というと”難しい”というイメージですが、フエルトもウールを扱う染織のひとつです。こんな作業をするとフエルト化するんだってことが分かったら、次に染めをするときには、フエルト化をしないように(今日のフエルト作成のこと)・・・というのがわかりやすいかなって思うのです。

 というわけで、今後のワークショップは、今までのようなフエルトでウールに触れてもらいたいというものと、もう少しウールを楽しみたいな~という方のためのウール手芸部っぽいのとを計画しています。(と思ったら、今日の参加者も、そんなことを希望されていました)

繊維に色がついて、糸になって布になっていくのって、なんだかとっても原始的だけど、ワクワクする仕事なんです。
 先日読んだ『からくりからくさ』は朱音さんに紹介される前に、今日の生徒さんが以前お話しされていた本でした。あんな風に、学生時代のように同じ空間で生活しているメンバーがそれぞれの染織の世界を持って生きているって、やっぱり“魔女っぽい”ですが、魅力的な空気感だって思います。無(正しくは超単体的な有)から、無限的な有を生み出す事と、その裏にある世界と歴史が絡み合う世界、それが染織だなーって思っています。だから、今日みたいに、いろんな世界観を持ったいろんな世代の女性が、染織を通じて同じ空間に居合わせるって、『からくりからくさ』みたい、ってフト思ったのでした。 とても時間のかかる染めや織りの世界は、長い長い染織の歴史の中で、今のように確立されました。古の女性たちが毎日少しずつ、生活の中で自己を犠牲にしてまで織り進めてきた 布の世界。時代によっては、“その布”であるがゆえに命を奪われる程の、布の持つ力。そこに、アイデンティーを織りこむ事は、生きた証を織りこむのと同じなのです。

 布を販売し始めた時からずっと変わらず続けていることですが、私の作品や商品には、縫い付けてあるようなタグがありません(値札や取り扱いのためのタグはあります)。それは、ブランドを後世に残したいから布を作っているのではないからです。布や作品を第三者に販売するのは、購入された方、そのものを最終的に手にされた方が、「“誰か”がこの布を作ったのね」とホンの0.5秒程度でも一瞬思ってくれたら、それで私の布の存在価値は全うされるのです。 

 酔っ払った勢いで、なんだか想いを綴ってしまいましたが、でも、私のなかの布(繊維)というものへの畏敬の念はいつもこんな感じなんです。
というわけで、多謝は常に『繊維に対しての感謝の気持ち』で「多謝」なんですよ。

 今日のワークショップは楽しかったー。
(酔っ払いナガサワ・談)

2010/04/24

看板と陶と羊


 営業時間が変わったので、入口の看板を描き直しました☆
 けっこう、お客さんが何をやっているのかわからないで入ってくることがあります。(笑)なので、羊から毛糸が出来て、織る・・・を現わしてみました。 (写真をクリックすると大きな画像で見れますよ)

 それと、この水色のDO-ZEは、先日の清水アートクラフトフェアで購入したハコリエさんの陶でできたアルファベットです。ものすごい大量にアルファベットが売っていたんだけど、大人から子供まで大勢の客さんに大人気でしたよ。

そして、陶と言えばこれ↓
ちょっと前に日記に書いた、TSUBORA-YAさんの羊の置き物です。羊ですよ、ひつじ!ソーセージみたいで美味しそうです(笑) 工房にて販売しております♪

テスト


It is a wild garden.

2010/04/22

洋裁教室

布を作っている私は、布を集めるのも大好きです。最近はセーブしていますが、今までに貯めまくった布がどうしようもなく大量にあります。洋服を作ろうと思いつつ、何年も放置してあったり。。。 で、新しい服を買うより、それらの布をつかって、工房用仕事着(アトリエ用ウエア!)を作ろう~と思ったのですが、失敗も怖い。

 と言うことで、pasa-pasaのRちゃんに洋裁教室を開いてもらうことになりました。スモック風なのではありきたりなので、ちょっと贅沢な布使いのウワッパリを作ることに。さくさく作業も進みます♪ 普段ひとりで工房仕事なので、だれかと一緒に作業をするというのは、楽しいです。手芸部、いいなー。 早く出来ないか、楽しみでたまりませんよ。 少しずつ、着るものも自分で作っていこう!(→そして、布を消化しよう!)  その流れで、バッグ作りを推進中。もちろん、多謝風ちくちく刺繍も必須です!

 そんな今日はとても寒い一日。雨だし、寒いし、外出るのやだ~(>_<) しかし、畑には鴨たちが集っておりました。

・・・鴨が畑に居るのも、こんなにたくさんの野鴨がいるのも、なんだかおどろき。田舎だなー。笑

そういえば、今日はJ-WAVEのGroove Line ZでOffspringが流れてちょっとうれしかった。そろそろロックが欠乏。せめてフラテリスでも。

2010/04/21

天気いーねー

天候不順な春ですね。
ぜんぜん庭仕事ができないー。けっこう悶々としています。


玄関周りも全くキレイにならない。デッキを作ろうと思っているのに、ペンキも買ってあるのに。
大工仕事もはかどらない。

むーー。


そこへもってきて、心揺さぶられるお店に出会ってしまいました。
去年の御殿場アートクラフトフェアでご一緒させていただき、先日、清水クラフトフェアで彼女を見つけて、思わず声をかけずに居られませんでした。ずっとずっと気になっていたから、再会できて勝手に大喜び。Zepettoさんという、手作り雑貨のアーティストさんで、話をするとポヤンとした可愛い女子。彼女の持つ雰囲気というか、ファッションというか、好きだなーと思っていたのですが、ちょっと前にお店を持ったというので、ホームページをみたら・・・

・・・すごい。


すごい!!私の大好きな世界が広がっていました。日曜大工だの、お庭だの、インテリアだの、勿論布仕事だの、もーーーう。どうしよう~ってニマニマしちゃうくらい素敵で、私の目指す"工房の行く末"の姿がそこにありました。彼女はセンスもとても良いので(って、2回しか会った事無いけど)やっぱり、素敵さんの作るお店はこうなるのねー。納得ぅー。
私の工房も頑張るよー。
(・・・作品作りを頑張りなさいって感じよね。笑)

そして彼女のスリッパはとてもはきやすいのです。 でも、このシリーズはもう在庫限りだと言っていました。
履き心地が良いので、ちょっと残念。

私の工房用スリッパも、もうちょっとしたら作りたいなと思います。

2010/04/15

工房にいる幸せ

   先週から、ようやく工房にて落ち着いて制作活動ができていて、黙々と針を持ったり、糸と格闘したりが楽しくてしかたがありません!
 『居る』ということで、お客さんが覗いて下さったり、いろんな方とお話ができて楽しいです。 
 
 この写真は、あぐり農園の双葉ちゃんたち。新しい畑スタッフの女の子が、せっせと畑を世話してくれています。(おかげで、一時は畑担当者になりそうでしたが、免れましたっ!!)
 


そんな工房では、家で三年番茶を煮出してポットに持ってきています。ずぼらな私はカップはポットについているコップですが何か?
 先日、お友達のずぼらやさん・・・いや、つぼらやさん(TSUBORA-YA)ちで出してくれた、羊のカップ。超可愛えぇ。欲しい~。けど、売ってなかったので、羊の置物だけ仕入れてきました。(写真は後日)
 羊グッズショップと呼ばれる日はやってくるのか?


食べてばかりの日々。
先日も、久しぶりにあった知り合いに『太った?』と、聞かれ「えぇ、かなりね」とだけ、お答えいたしました。

ちくちく

残念ながら、この布は私が織ったものではありません。藍染の古布にちょっと目覚めてしまいまして、他の布とあわせてちくちく・ちくちくやっています。 これは藍染といっても、グリーンなんです。なにか、黄色系のものに、藍を掛けているみたい。それを使ってバッグを作っているのですけど、なんとなく今までの”縫製の概念”が薄らいできたかと思ったら、超私流のお仕立て。自由に!ちくちくと!

なんだか機織りよりも、ちくちくが楽しいここ最近です。

いろいろちくちくしています。多謝工房にてお求めいただけます。

2010/04/11

新しい営業時間

営業時間が変更します

日・月・木・金曜日 11:00~15:00
水曜日 11:00~14:00
(予告なく変更する場合もあります)
火曜・土曜定休

~~~*~~~*~~~*~~~*~~~

 何種類かの仕事を掛け持ちしているために、不規則にお休みする場合があります。そんな時にご来店頂いたお客様にはご迷惑をおかけいたしますが、ご理解をお願いできたらと思います。

 日中の大家さん:あぐりでのアルバイトは卒業しました!今日もランチにいらしたお客様が、多謝工房に立ち寄られて「あれ?」という顔をされたので「こっちが本業なんです」と、お話しました。

~~~*~~~*~~~*~~~*~~~

先日、「昔や」さんで購入した藍染の布等を洗いました。水が濁るのは、汚いからなのか、染料が落ちているものなのか、謎ですが、きれいさっぱりしました☆チェックの布団皮たちなんか、色が鮮やかになった気さえします。これらは、カーテンの足りない部分に足されます。

 45RPMにはまってから、紺色を着る機会がとても増えました。子供の頃は紺色(青)が好きでよく着ていました。でも、いつの時代も、紺色はTOP3に選んでいた気がします。車も紺色。工房の外壁も紺色です。スコットランドの国旗が青と白で、これまた大好きな色の組み合わせです。 そんな45好きの私には、これらの古布がずらりと干されている風景に、ニヤニヤしてしまうような喜びを覚えました。藍やインディゴって凛々しくて、そしてキュートだから好きです。
 土を改良していた花壇にも、どんどん花が増えています。今年は牡丹の花が咲くかなー。

2010/04/10

営業時間が変わります


Can you hear me?
最近英語使ってないな。頭、ぼけちゃいそうです。(もう、すでにボケボケ!!

ごっそり出てきた粘土は、乾燥すると粉々になるのです。これを、どうしたらいいものか。。。 とりあえず、この粘土が使い物になるのかどうかのサンプルを取らないとならないというわけで、一握り分ではじめました。 色はきれいなグレー。これが使えたら素敵なのに!

---*---*---*---*---*---*---*---

来週から、営業時間が変更になりそうです! もっと工房に居られるようになります。ということで、お客様にももっとお立ち寄りいただけそうです。相変わらず品数は少ないですけど、機(はた)を見たり、糸紡ぎを見たり、珍しいものがある場所です。是非、いらしてくださいね。

---*---*---*---*---*---*---*---*---

先日、魔女の先輩であるHILOさん改め朱音さんに「梨木香歩の“からくりからくさ”はすごく面白いよー。」と勧められて、早速入手して読み始めました。面白くて、のめり込んでいます。
梨木香歩さんは、例の『西の魔女が死んだ』の作者でもあります。「からくりからくさ」に出てくる女性たちは、染色という手仕事を持った人たち。自分の居る世界との共通項が多すぎて、本当に面白い。学生の頃の日々を思い出します。今、この年齢になってから、自分の身近に染色の世界に生きる朱音さんがいることが幸せだなって思っています。魔女の大先輩は、きっと今日もグツグツ大鍋を煮ている事でしょう。
 
 バイト先の後輩が、いまデンマークにグラフィックの勉強をしに行っています。その彼女から来た手紙をみんなで読みました。そこには、私がロンドンの美術学生たちと接点をもった15-6年前に気がついた(驚いた)事や、オーストラリアの美術学生達に羨んだ環境等々、とても近いことが書かれていて、その彼女はつい最近まで日本の美大生をしていたのに、私が美大生だった20年近く前と日本の大学って大きな変化はないのかなって、なんとなく感じました。というより、西洋の学校と呼ばれるところは、なんて合理的で心地よさそうなのだろうと思えるのです。もっとも、私の20歳前後ってボケーっとしていたので、どこにいても同じ結果だったでしょうけど。 
 今は、自分の工房をもって、自分だけの世界の中で過ごしています。本当はいろんな(テキスタイル系の)作家さんたちと交流ができたらいいのですけど、なかなか難しくて、今は出来る範囲での事をこなすのみ。なかなか外に出かけることすら難しいものですから、ぜひぜひいろんな方が集ってくれたら嬉しいなって思っております。 年齢も性別も人種も問いませんよー。

 そして、一番最初に戻るのですが、英語を話したいなーって思うのです。 なんだか、日本語だけの環境にいるのは、自分が伸びやかでない気がしてなりません。そんな気がしています。
Please talk to me in English.
;-)

2010/04/06

ワークショップの準備

 工房でワークショップをできたらなと、ずっと長い間思っていて、ようやく先月実現。さて、つぎの4月は何にしよう? 以前お知らせしたのは、4月は糸紡ぎということでしたが、これはどうせなら素敵なスピンドルをつかいたいなーと思い、そのスピンドル調達のためにお時間をすこし頂くことに。というわけで、スピンドルでウールを紡ぐのは6月以降になります。よろしくお願いします!( とはいえ、早く紡ぎたくてウズウズしている方がいらっしゃったら、ぜひご連絡ください。)

・・というわけで、4月のワークショップはコースター(ミニ・マット)を作り、そこに手紡ぎ糸を刺繍しましょうー、というものです。  左の写真は、以前のものです。どうも、私はフエルトをフエルトだけで使うのが物足りないっていうか、なにかチクチクしたくなってしまうのです。

さて、この度 GALLERY.BOOK.CAFE DENさんに、ほんの少しですが私のコースターを。。。それが、これ↓
シックな印象のDENさんですが、私の鮮やかPOPな図柄が馴染むのか、ちょっとドキドキでしたが、オーナー様には好評をいただきまして、この度納品させていただきました。






こんな感じです。意外や意外!相性バッチリです(自画自賛・笑)


暑いシーズンにウール?と思われるかな?
DENさんにいらした際には、チャイとか頼んでみてください。遊牧民な雰囲気を味わえること請け合いです。






こんな風に刺繍をしています。

とても単純なステッチだけを使って、自由に刺繍をしていきます。ほんと、簡単なものだけ! (もちろんデザインが苦手な方には、こちらで簡単なデザイン画も用意しておきますので、ご安心を。)

是非、ご一緒にチクチクしましょうね。

---*---@---*---@---*---@---*---@---

2010/04/04

フエルト・ワークショップ第2弾??


ワークショップ第2弾開催しました☆
・・・と言っても、甥っ子(今週から小学生)にマンツーマンレッスンです。

私の“ラブリ~ダーリン”と言えば、甥っ子の事なのは結構有名な話ですが(彼が生まれた時からオババカな私)、幼稚園も卒園し、短い春休みの間にちょっとデートでも♪ と、彼がずっと行きたがっていたプラネタリウムへ!(映画よりプラネタリウムに行きたかったようです) 時間があったので、私じゃない、もう一方のオバチャマが先日退職をしたので、お疲れ様~ってことで、フエルトのコースターを作りました。 ラブリーに色を選んでもらって、原毛を準備したり、最初の擦りをするのは私でしたが、途中からゴシゴシするのは自分で。そして、好きな色の糸を選んでもらって、グシグシ縫ってもらいました。(幼稚園で、けっこう縫ったりしていたようです)

 これを入れる袋に絵を描かせ、ラッピングをしてその日は送り届けました。
 自分で色を選んだり、作ったんだという喜びよりも、それをもらった*ミちゃんが喜ぶかなー、泣いちゃうかなー、って事が気になって仕方がなかったようです。

 幼稚園の先生は、一人で何十人もの子供にいろんな作業をさせたり、すごいよな。。。尊敬します。

---■---□---■---□---■---□---■---□---

4月のワークショップを糸紡ぎ!としていましたが、これは6月以降の予定にしようと思います。せっかくなので、素敵なスピンドルも一緒に手に入る講習にしようと思います。決まったら予約を取りますね。

 そんなわけで、4月はラブリーもやったフエルトマット(コースター)作りです。フエルトのマットを作ってそこに刺繍をしましょう。
日 程:4月27日火曜日(満月の前日) 
    第1回目~午前10時から2時間
    第2回目~午後14時から2時間
参加費:2500円(材料費込み+あぐりのお菓子付き)
持ち物:タオルとエプロン

前回よりも更に初心者向けなレッスンです!楽しくおしゃべりしながら、可愛いフエルトマットを作りませんか。 

ご予約:dozetextile@gmail.com

2010/04/02

看板すっ飛ぶ。


昨日からの強風で、工房の営業時間の看板がすっ飛んで、隣の畑に落っこちていました。 写真のは、ちょっと前のだからチョークで書かれていますが、今はアクリルで書いてあるので雨でも大丈夫です。
・・・ってか、風には弱い・・・。

---*---*---*---*---*---*---*---

車を運転していたら、道路脇の舗道で、なにやらパラパラ白いものを撒いているおばあさんを見かけました。瞬時に嫌な予感がして、そのおばあさんの持っている袋をみたら、やっぱり「除草剤」という文字。 
 除草剤も善し悪し・・・なんでしょうか。しかし、私には悲しい気持ちだけが湧いてきます。舗道ですので、そこは公の場所です。自宅ならともかく・・・そこに生えていた雑草が、なにか迷惑を掛けたのでしょうか。(アスファルトとコンクリートだらけの場所ですよ) 以前勤めていた会社でも、駐車場までの道でいかにも除草剤を撒いたのだろうなと思われることがありました。日に日に、そこに生えていた雑草が枯れていったのを覚えています。 邪魔だったら、抜けばいいのに。
 先日みた夢では、親戚の人がなぜか我が家の掃除をしてくれていました。ちょっと目を離したら「私、余計なことをしちゃったかしら。バ*サン焚いておいたけど…」と言いました。もちろん、リビングにいた小鳥は死んでしまいました。。。という夢でした。
 ケミカルなもので根こそぎって、やっぱり気持ちが萎えます。排除したいのなら、心を持たないもの(薬や機械)に頼るのではなく、自分の手で行動をすべきだなって思いました。

 少しずつ、制作する際の材料にもこだわっていかないと、自分の首を絞める(心を痛める)事になるなーと思っています。地球に優しいという言葉は上から目線的で気持ち悪くて好きじゃないのですけど、自分自身が気持ちのいい環境を少しずつ作り上げていこうと思います。
(とはいえ、ケミカルなものや、石油製品が100%良くないとは言いませんよ)