2017/06/19

見え方、感じ方


いつも作業中にみんなのうたのエレカシの曲を耳にして、いい曲(心地よいメロディ)だなと思っているんだけど、さっき初めて映像を一緒に観た。
風の歌なので、自分が風になったように感じる映像をイラストで表現している作品だった。
ほやんとした柔らかなタッチのイラストは、私は好みじゃないな…なんて、一瞬思ったのだけど、思わず見入ったのは、自分が曲と共に『風目線』になっていたからだった。
『風』を擬人化して考える事は難しいかもしれないけど、映像や物語というのはそういうものだ。時間や視点をなにに置くか、それが作品の個性であり、メッセージにつながる。
…と、思う。

そして、このイラストを書いた方が加藤久仁生さんだとわかり、なるほど!(何故なるほどなのかは、最後にwikiのリンク貼ってあります)

私はクリアな色や画像がすきで、昔からモネよりマネ派。もちろん、それぞれの画家の表現方法には意味があったうえでその技法を用いていることは承知している。それとは別に、視覚的に好みかそうではないかの話し。Instagramなどでも、撮った写真をみなさん加工しますが、私は元画像にさらにエッジを効かせたいタイプ。
人によっては、色味を抑えるシリーズであったり、ピントが合ってないんじゃ?みたいな写真が好きな人もいる。もう、それは好みの問題。



さて、『風と共に』の画像の話しに戻りますが、私は自分が風になったら、動体視力がどんなによくても、きっとこんな感じの視野が広がるんだろうな。とても断片的で、ものの輪郭なんてクリアではないけど、でも、そこに確かに存在するものを感じつつ、ものすご勢いで移動していくんだろうな。感じる事が重要で、見える事は完全でなくても良いのかもしれない。

なんて、考えてみたりしちゃって。
加藤久仁生さん、すごい。
エレカシのこえも心地よい。いい歌だな。

(さぁ、仕事しよう)

みんなのうた『風と共に』
うた エレファントカシマシ
https://www.nhk.or.jp/minna/songs/MIN201706_01/

イラスト 加藤久仁生