不織布ではなく織布を作らなくちゃ~と思いつつ、不織布をいろいろと試しています。
ずっと前からはまっているのは、織布にフェルトを合体させる。この写真はダブル・ガーゼに薄くフェルトを絡ませている。きっちり織られたウール素材よりもガーゼや綿レースは羊毛が絡んでくれるので楽しい。
もうひとつ、はまり始めたのは「柔らかいフェルト」。良くあるフェルトの”がっつり”したのがどうしても気に入らず・・・。今までは普通に縦~横~って重ねてシャカシャカとフェルト化させていたのだけど、一方向だけでフェルト化させるとふかふかで「あ~、これこれ!」という大好きな質感に出来上がる。しかし、フェルト化はあくまで絡み合わせて平面を作るのが目的で、縦+横でないとフェルトの意味がなさない。 というのは、1方向だけだと見た目はフェルトなのだけど、横方向の力に弱い。「あたりまえじゃ~ん」と思われるかもしれないけど、やったことが無い人はまずは1方向の繊維でフェルトを作ってみてください。超~気持ちのいい布が出来るから!
で、今の研究課題は1方向繊維でも横伸びしない方法というものをつくること。ちなみに、フェルトの素材はメリノとロムニー。
それと、これが簡単に出来たら楽しいな~というのが、フェルト・ヤーン。そんな言葉があるのかどうか知らないけど、スライバー(またはトップ)の原毛をちょっと石鹸水につけてしっとりさせたら、紡ぐときのように、ちょっと伸ばしてみて細く長くする。それを手のひらでモミモミと一本ずつフェルト化させる。しいて言うならばカウチンの糸みたいな無撚糸でフェルト化しているからもう少しポッコリした風合い。干すと「手延べうどんですか?」みたいなんだけど、この糸がかわいくて、たくさん使いたいのだけど手のひらが痒くなるんだよね、これやっていると。上の青いのもこれで作ったんだけど、フェルト化が甘かった。だれか、こんな糸の簡単な作り方を知っている人はいませんか?