2006/06/09

candle night



2006年は6月21日が夏至で、一年でもっとも太陽の出ている時間の長い日になります。

キャンドル作家の友人Kaltio.さんが、静岡県富士宮市で個展を開催中です。
100万人のキャンドルナイトのHPに全国で行われるキャンドルイベントマップがあるのですけど、そこにも掲載されていました。

もうすぐ夏至なんだなって思ったら、暑い真夏はこれからなのに、今年も半分終わってしまうのだと言うセンチメンタルな気分になってしまいました。
子供の頃から夏至は冬至よりも何百倍もワクワクする一日。夏の短い北欧ではお祭りが開かれます。

私も夏至の日は家中のキャンドルをかき集めてキャンドルナイトを実行しよう!と思ったけど、そこまでやると逆に二酸化炭素の量が増えそうなので、数個にします。

http://www.candle-night.org/home.html
100万人のキャンドルナイトHP

2006/06/02

冬の準備

西のほうではもう入梅したと言う情報をキャッチ。
あっという間に夏が始まってしまいます。

夏が始まる前にしなくてはならないことがあります。
そして、夏が終わったらすぐに冬の準備が始まります。

焦る必要はないと思っていますので、じわじわと自分らしい形で歩んでいこうかなと。
今後の予定は8月、11月ぱさぱさ雑貨店。12月珈舎展。

2006/05/30

集合体



布とは、繊維の集合体がある規則にしたがって構成されたものである。

・・・と、言うことが判る写真たち。
上はシルクの糸で織った布。シルクの繊維は直線的なんです。
下はウールの布(ハリスツイード)。ケンプと呼ばれる硬いひげのような繊維がピンピンと出ているのが見えます。そのほかに、ウール繊維がより合わさって立体的な糸が作られているのが判ります。

そんなマクロの世界がたまらないのです(笑)

2006/05/17

冬を想う

春の作品展が終わり、まだ夏が控えているというのに心は冬に飛んでいます。
そして、私が冬を迎える前に、冬支度を依頼されているわけです。まずはそこから。ようやく本腰を入れる準備ができました。

Harris Tweedの布も何とかせねば。
眠っている布たちを生かす事も考えないといけません。

日本人はお肌が繊細だと思います。日本人がという言い方は、他のアジア人がウールについて話しているのを知らないので「アジア人」と言えないのですが、いずれにしても欧米人はどちらかというとお肌が頑丈な気がします。(化粧品を例に挙げても、それは明らかです)
たとえば、ハリスツイードなどはスーツや帽子等に多く使われている布ですが、たしかにゴワッとしています。使い込んで、硬い毛がぽろぽろ落ちて、柔らかい毛だけになったとき本来のツイードの良さが発揮されるのでしょうけど、日本人の感覚では、今やわらかいものが素晴らしい的な感がある気がするのです。長く使うことを前提にした布であり、流行で1シーズンだけでサヨナラするには良さがわからないし、そのような消費社会にはなかなか受け入れられないものだとも思います。

それと逆の発想が、お花。
丁度今、シャクヤクのシーズンです。私はあの紙で作ったような大きなお花が大好きです。そして薔薇も、可憐な一重の野ばらも好きだけど、オールド・ローズのゴウジャスな物も大好き。 
・・・えぇ、過剰装飾の世界は私の憧れ。
お花屋さんに並んでいる薔薇やシャクヤクは蕾のものが通常です。でも、昔聞いたイギリスのお話は一番美しく咲いている状態のものを花束にするそうです。一番美しく咲いているお花たちを、「いま」あの人に届けよう、というのは素敵な気がします。

お花屋さんでバイトしていたとき「八百屋さんと同じで、生ものだからね!」といわれたのを思い出しました。

2006/05/12

ぱさぱさの品



現実逃避の甚だしい私・・・
とりあえず、こんな感じ。
完全なるタータンは断念。ってか、くどくなるし(笑)



ほこももらのこんな色のハンカチ持っているなぁ(笑)といった、ラブリー針刺し。 (もしくは、お饅頭オブジェとも言う)



そして、羊ちゃんたち。

2006/05/04

シルクのマフラー


おそらく、私はもさもさしているものが好きなのだ。
つるリンときれいな糸にどうしても惹かれないのは、そういうことだ。
このベージュと白の糸もシルクなのに「綿?」なんていわれたけど、首に巻いてちょーだい。軽いから!


そして、無地はやっぱり回避され(笑)ここでもチェックが採用されます。
もう、いちいち言わなくても多謝といえばチェック、ってなくらいに突き進みそうです。 
 
マフラーというと、どうも冬のイメージがあるのだけど、スカーフとマフラーの違いってなんだろうと考えます。
●マフラーは分厚くて防寒用襟巻き。
●スカーフは薄手のおしゃれ用襟巻き。
どちらも襟巻きだよな(いま、襟巻きだなんていわないか?)

私の作るものはどっちでもいいです。使う人が好きに使ってください。
だから、マフラーってことで(笑)
(ほら、イギリスでセーターをジャンパーって言うみたいなものよ)

2006/04/28

綾織もあり。


よくあるガラ紡の布巾って平織りよね。
綾織だと縒れ易いのかしら。でも、私はふわふわが良いなぁ・・・ということで、いろんな柄を作ってみようと思います。

で、布巾になるのかというと?
布巾でもよし、ハンカチでもよし、大き目のコースターでもよし。(19×19cmのサイズ)
最終的に手にした人が、好きなように使えば良いと思っているのであまり限定はしたくないです。

それにしても、このガラ紡ってガサばっかりあってすぐに糸がなくなる。糊付けて糸が細くなっている状態なのに・・・ねぇ。ぱりぱりして紙を織っているようです。

2006/04/26

ガラ紡
















ここ数年、ガラ紡の名前をよく聞く。
以前さんざん使っていた素材のひとつで、綿の短い繊維で甘撚りになった糸。よく、じゅうたんなどの押さえの横糸で使うと聞いていた。(あれ、それは結束糸かしら?
で、最近では布巾だとかに使われているらしい。
確かに、やわらかくて使いやすいかもね。

ということで、いくらか在庫のあるガラ紡糸を使ってみようと思い、とりあえず糊付けをする。
(私の糊付けは自己流なので、大きな声じゃ言えません)

高級なものは無農薬の綿花で作られているらしい。
それを求めたとしらら、かなり大変だわ。無農薬栽培の綿から作られた材料としての綿糸ってあるのかな?聞いたことないけど。

2006/04/19

私流の春


春ものと言いつつ、ピンクや黄色などのかわいらしい色使いが自分自身に似合わないのです。
というわけで、春なのは素材のみ・・・笑

シルクなんです。
いつものウールのようなちょっとモサっとした感じだけど、ざっくり、あっさり。

タータンにはしませんが、やっぱりチェックははずせません。
タータンチェックを縦糸だけで見たときは、単なるストライプです。そこに、同じ配列で横糸を織り込んでいくとタータンチェックに仕上がります。
近頃では著作権や商標うんぬんがとてもうるさくなっています。
タータンの世界でも同じで、やはりあれらは家紋。地域の証。勝手に使うこと(流通物としてということでしょう)は、すこし神経質にならないといけないということです。当たり前のことなんですけど。だから、私流のタータンチェックも、これから開発していかないといけませんね。 それも、また楽しいのよ。

2006/04/06

そのまたその後

いいかげん、泣きが入っています。
どこまで行けば良いのだろう~

2006/03/31

シルクその後



コツは掴んだものの、やっぱり大変な作業なのである。
こんなことを言ったら、同じ紡ぎや織りをしているかたには「なんて勿体無い!」と思われるでしょうけど、わたしハリス方式で進めることにしました。
別の名(?)を「ケチケチしない」方式です。

ケチケチと糸をほぐしながら、つなぎながら、なんてやっているから時間もかかるし、結局糸を触りすぎて痛んでくる。なので、思い切りよく「ぶちっ」とやることにしました。

イギリスで紡ぎを習ったとき、日本で几帳面な先生に習っていた内容とあまりに違って眼から鱗が落ちただけでなく、方の荷が下りた気がして「よかった」と心から思ったものです。日本に戻り、せせこましい日々をすごし、自分の世界しか見えなくなってきたらやっぱり日本人気質の私がどっかり座っています。「勿体無い」のはものですか?時間ですか?
今の私には両方。だけど、モノは応用できるけど、時間は取り戻すことが出来ない。

だから一番は時間。そして瞬間。 だから、そちらを優先します。

2006/03/29

シルク

一言でシルクといってもいろいろである。 
今回のシルクは柔らかくない。細いくせにごつごつしている。ざっくり織って、さっくり首周りに置いたらきっと涼しいと思う。正し、それを好む人が私のほかにも居るかどうかは謎である。
一言でかせの状態、といってもいろいろである・・・が、ここまで小さな輪っかのかせははじめて見ました。私が無知なだけなんだと思いますが、少々てこづっています。 一かせ分(ほんのちょっとよ)巻き取るのに一晩かかってしまいました。。。(とほほ) 巻き終わったら朝でした。
ちゃんと確認をすべきだと泣きをみた早朝5時であった。

2006/03/19

ジェイコブ

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現在紡いでいるのが、ジェイコブという羊です。
この羊は、よくある羊と違って体は牛のように白黒のブチだったり、角は4本~6本もあったり!山羊が悪魔の化身だといわれているのとかぶります。とはいえ、この子は羊です。迷える子羊です。
アメリカのJacob Sheep Breeder's Associationサイトで写真をみれます。
コッチはイギリスのJacob Sheep society


繊維の長さはそれほど無いのですけど、ばねが強く、ふっくらと仕上がります。
コレはニット用の糸を作成中。

縮絨

市販といっても、手芸やさんとかで売っているのとはちょっと違って、工場などで出る残糸です。
手紡ぎのよさもありますけど、紡績の美しさも私には捨てがたく時々使っています。

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この写真はそれらの糸を使って織ったものです。(綾織)
バリンとした堅い仕上がりです。

下の写真は、それを縮絨(シュクジュウ)したもの。
縮絨とは、織りあがった布の繊維を一旦肩の力を抜かせて、それぞれ握手させるといったらわかりづらいか? ムヅカシイ言い方をすれば、ウールのスケール(うろこ状のもの)を湯と洗剤を使って開きます。そして、軽く痛めつけるのです。踏んだり、もんだり、洗ったりします。その工程の中で、繊維同士が絡み合っていきます("フェルト化"とは少し違います)
結構重労働なのですけど、コレをすると「布」に仕上がります。繊維の1本、1本が絡み合って「糸」ではなくなるのです。 コレには人それぞれやり方が違うようなので、詳しくは触れませんけど、emiko式解釈&方法で言わせていただくと「様子を見ながら好みに仕上げる」のが目的です。

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この写真はシュクジュウ後。
上の縮絨前と明らかに見た目が異なります。
私はほんわかと表面に繊維の層が出来上がるのが好きです。毛布みたいなかんじ。
マフラーとかなら、この層の繊維がチクチクしないものでないといけません。それがムヅカシイ。
というのも、人によって肌に感じる感覚が異なるからです。私自身は肌にアレルギーなどがなく、どちらかと言うと強いので自分では良いかな?と思っても、人によっては「痛いわ」とおっしゃる方も。コレばかりは、手にするときに試してみていただくしかないようです。

夏に向かうのに、やっぱり羊から離れたくない気持ちが・・・。
いかん、いかん。
そんなんでは季節感のない人になってしまう(心の声・汗)

2006/03/17

ご迷惑をおかけしております

少し前から、手首の痛みが続き 注文の品が伸び伸びになっているのです。
お客様には本当に申し訳なく思っております。
ちゃんと薬も真面目に飲んでいるので、治るのを祈るばかり。治らなければ勇気を出して処置をお願いするまでです。

少しずつ紡いでいるんですけど、どうしても痛いんです。
小指側だけだったのが、それを周りの筋がかばっているらしく、手首内側の筋がぴぴぴ・・・って、つりそう(涙)
私のつむぎ方は紡毛機の引き込み口に右手が近く、左手でローラッグを引き伸ばします。
だから、左手に比べて右手は添える程度でやっているんだけど。。。

怪我をしたわけじゃないし、自分の行いのせいでこの痛みが襲ってきたわけじゃなく、たんなる骨格のせいでこんなうっとおしい思いをしているのが、本当に苛々してしまいます。

焦ります。
いろんな意味で。
やる気だけは満々なんだけどねぇ。

申し訳ございません。

2006/03/14

雑巾

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実はコレ、雑巾。
da ROOM DUSTERってなっていた。
なんか、可愛らしい蒸し布巾みたいなんですけど(笑)
自分で作れそうでもあるのだけど、ただ、横糸がチェーンになっているのです。縦糸に1本づつ鎖編みみたいに絡ませていく、あれです。こんなの自分の手で作ったら、勿体無くて雑巾どころが、布巾にすら出来ません。

しかし、
使う布を作っているはずの私。
「惜しげもなく」布を使うべきなのに、はさみを入れることを躊躇(ためら)っているようではいけません。
とはいえ・・・雑巾はなぁ・・・。
そもそも、わざわざお金を出して雑巾を買ってしまう私がどうかと思う。

2006/03/09

じゃ、そろそろ・・・


let's....
Originally uploaded by thistlegarden.
行きますか?

彼らは静岡へと旅立ちます。右手前の角無しは子羊ちゃんです。

・・・迷える子羊。
でも先頭きってlet's go! です。

2006/03/07

糸の意図

作りたいものと、お客様が欲しいものとの狭間に立つことが”多々”ある。
ほとんどの場合、心を鬼にしてこちらの理念と目的をお伝えする。
しかしながらそうはいかない場合も多い。

お客様の意見は、1意見としてみるか、100意見としてみるか?判断に困る。
いずれにしても、苦情ではないけど「こういうほうが・・・」との意見は、ありがたく受け止めている。それを反映させるかどうかは、作っていきながら私の好みと考慮しながら進めていく。

あまり自分の好みにばかり頑固になっていてはいけない。
かといって、他人の意見に流されてばかりいてもいけない。
ムヅカシイ判断である。