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2016/07/25

フェルトのワンコたち

こちらはいつもお世話になっておりますクレマチスの丘TREEHOUSEです。


中に入ってみましょう。


素敵な商品の並ぶTREEHOUSEのショップの一角に、フェルトのワンコたちを展示ていただいております。

いろんな子がいます

今回は19匹のワンコたちを作成いたしました。

現在、クレマチスの丘ヴァンジ彫刻庭園美術館内で開催されている『生きとし生けるもの』展の開催期間に合わせて、私たちの生活に最も寄り添って生きている動物である『犬』を展示販売いたします。8月中は展示のみ、9月より販売を開始です。

開催に関するお知らせはこちら
柴犬ちゃん可愛い骨型のネームプレート着けてますね。


 あれ?みんな、素敵な首輪に、やはりネームプレートを着けていますね。

今回のテーマは、新しい家族 を待つワンコたちです。
この子たちにはまだ、名前はついてません。 でも、きっとTREEHOUSEにいらしたお客様が名前を付けてくれるはず。 
 どこにでもいそうなこれらのワンコたちは、実際にはどこにも居ないワンコです。 どこにも居ないけど、でもここに居ます。




私は地元で 活動をする 犬部わんわんお助け隊 のボランティア団体さんの活動を少しだけ覗かせていただいたことがあります。 うちの元放浪犬のしろちゃんの存在が、ボランティア団体さんへ意識を向けさせたのですが、逆にそのことによってしろちゃんの精神状態が揺らいでしまい、うっすらとしか関わることができませんでしたが、短い期間でしたがボランティアさんの活動と意志を垣間見ることができました。


いろんな理由から保護され、保健所に入っていた子を”殺処分”から救出したり、迷子になってしまって飼い主さんを待っている子のために、飼い主さんを捜しまわったり、そして新し飼い主さんとワンコが出会うまでのホストファミリー(一時預かり)をしたり、 新しい飼い主さんとのお見合いの会を開催したり、病気になれば動物病院へ連れて行ったり、毎日毎日お散歩したり。そして、とつぜん違う環境に置かれて情緒不安になっている子や、本来の性質がまったく見えない子たちを、大きな愛情で接して、新しい飼い主さんが現れるまで大切に大切に管理しています。 とても大変なお仕事です。 

名札さえついていたら、この子のおうちがわかったのに。 すぐに本当の飼い主さんを見つけてあげられたのに。なんで飼い主さんは首輪がボロボロになっていたのに、新しいのを着けてあげなかったんだろう。
そして、なんでこんなかわいい子たちがいなくなったのに探してくれないんだろう。

わんこは自分の名前も、住所も、電話番号も言えないの。
川に落ちちゃっても「たすけてー」って叫べないの。
知らない人が連れて行っちゃっても、もう、おうちに帰ることはできないの。


だから、首輪と名札は絶対着けてあげてほしいのです。
そして、 どんな場所でもドッグランではないところで命綱であるリードは放さないでほしいのです。リードさえつけていたら交通事故も免れたかもしれないとか、そもそも、迷子にはなっていなかったでしょうからね。


 我が家のしろちゃんも、暑い暑い夏に炎天下を歩き回って、おうちに帰ろうとして、でも帰れなかったところ、我が家にやってきました。 ボロボロの首輪を着けていましたよ。 名前はなかったな。

本当の名前はなんて言ったんだろうね。 生まれてから我が家に来るまでの数年間、いったいどんな人とお散歩していたんだろうね。 どんなに我が家に馴染んできても、本当は前の飼い主さんに会いたがっているかもしれないよな・・・って思ってしまいます。




この子たちの売り上げの一部は、上記の犬部わんわんお助け隊のボランティア団体へ寄付をさせていただく予定です。 この展示を通して、犬を飼う事、その中でも一番基本的な「名札と首輪、そしてノーリードはしない」ということを知ってもらえるきっかけになったらと思います。

新しい家族を待つ(本当の家族のところに戻れない)ワンコを出さない世の中にしていきたいと願っています。

2016/07/14

布ができるまで

9月のニットカフェ内でのワークショップの準備の様子です。受講者さんには、最後の織るところを学んでいただきます。

今回は、糸の準備もあるので「紡いで織るってこんなこと」な様子を写真に撮影しましたのでご覧くださいね。

1.まず、たくさんの染色済み原毛を、ハンドカーダーで混ぜます。糸紡ぎをするかたにはわかると思いますが、え?ハンドカーダーぁ?ドラムカーダーじゃないの?と言われそうですが、私はハンドカーダーで小まめに、そしてザックリと混ぜるのが好き。


2.紡ぎます。これは流石に、紡毛機で紡ぎます。スピンドルではありません。

3. 紡ぎ終わりましたので、木枠に巻き取り蒸します。紡いだ糸は、そのままでは撚りが戻ってしまいますので、蒸したりお湯に浸けたり、用途に応じて、熱をかけて撚りを留めます。


4.縦糸を張ります。
今回はフレームに釘を打ったものに縦糸を掛けて織る技法です。サンプルを織ったりするのに、一番糸の無駄がない方法ではないかと思います。

5.織り上がりました!
このあと、縮絨という行程があります。このままですと、「織っただけ」で布にはなっていません。縮絨をすることで緊張した糸の方の力を抜いて、よりしなやかで、柔らかな布に仕上げます。

そこは、受講した方のお楽しみにしておきまーす。
そんな、ワークショップもそろそろ定員が近いようですので、気になる方は是非ご参加くださいませ。おまちしております

定員となりましたので、募集を締め切らせていただきます。ありがとうございました!


2016/07/04

制作ボランティアしてきました



クレマチスの丘 ヴァンジ彫刻庭園美術館で、淺井裕介さんの巨大壁画の制作ボランティアをさせていただきました。ほんの2日でしたが、とても幸福な気持ちになる時間でした。

以前、箱根彫刻の森美術館で開催された淺井さんの個展を拝見し、もう、そこに住んじゃいたいってくらいヤられました。もう、ウットリ。。。その土地の土を使って描く事とか、その図柄とか、次へもっと次へ~と描き込まれていった作品が私の好みのど真ん中でした。それが、なんと!クレマチスの丘でも!! と知ったら、いてもたってもいられずボランティア応募。なのに、すぐに体調崩して最後の2日しか行かれなかったという。。。
そんな憧れの作家さんの作品制作に関われた時間は、クレマチスの丘の美しすぎる風景と共に、わたしは天国にいるんだなーってニヤニヤしてしまう時間でした。



世の中に素晴らしい作品はたくさんありますが、ここ数年で私のハートを射たのは、淺井裕介さんの壁画と佐々木愛さんのシュガーアイシングペイントです。どちらも巨大な画面に余すところなく作家さんの手と想いを感じられる作品達です。大きければいいわけではない、びっちり画面を埋めていればいいわけでもない、その図案がどれだけ好みの形状しているかも重要です。それがどんなテーマなのか、色なのか、素材なのか。だから、それらの作品を前にしたとき、威圧的に感じるか包まれているように感じるかは、受け取り側の状態に寄りますね。


お手伝いの皆さんがみんな本当にいい人ばかりでした。そうそう、作業中、私の半分くらいの年齢の可愛い娘っコ達の会話やお悩みが聞こえてきた。微笑ましく癒されたり、しかし、懐かしさを感じたり。私もあの頃は色んな事を考えて、色んな事を悩んでいたな、と懐かしく思った。自分はなにも変わらないつもりでいても、勝手に歳は増えて、それに加えて変に社会的な価値観も植わってしまった自分に気がついたのでした。でもね、週末に、若い子達に紛れて大好きな作家さんの制作ボランティアに参加する時間を得られるような生活は、ほんとうに幸せだわ、私。

ここのところ自分の制作にむかって隠っていましたので、いろいろ実り多い経験をさせていただきました。
秋に向かって制作頑張ろ!




このブログでは、特定のアーティストの活動を宣伝する事は通常しませんが、今回は制作に関わらせていただいたことで記事にさせていただきました。