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2006/03/19

縮絨

市販といっても、手芸やさんとかで売っているのとはちょっと違って、工場などで出る残糸です。
手紡ぎのよさもありますけど、紡績の美しさも私には捨てがたく時々使っています。

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この写真はそれらの糸を使って織ったものです。(綾織)
バリンとした堅い仕上がりです。

下の写真は、それを縮絨(シュクジュウ)したもの。
縮絨とは、織りあがった布の繊維を一旦肩の力を抜かせて、それぞれ握手させるといったらわかりづらいか? ムヅカシイ言い方をすれば、ウールのスケール(うろこ状のもの)を湯と洗剤を使って開きます。そして、軽く痛めつけるのです。踏んだり、もんだり、洗ったりします。その工程の中で、繊維同士が絡み合っていきます("フェルト化"とは少し違います)
結構重労働なのですけど、コレをすると「布」に仕上がります。繊維の1本、1本が絡み合って「糸」ではなくなるのです。 コレには人それぞれやり方が違うようなので、詳しくは触れませんけど、emiko式解釈&方法で言わせていただくと「様子を見ながら好みに仕上げる」のが目的です。

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この写真はシュクジュウ後。
上の縮絨前と明らかに見た目が異なります。
私はほんわかと表面に繊維の層が出来上がるのが好きです。毛布みたいなかんじ。
マフラーとかなら、この層の繊維がチクチクしないものでないといけません。それがムヅカシイ。
というのも、人によって肌に感じる感覚が異なるからです。私自身は肌にアレルギーなどがなく、どちらかと言うと強いので自分では良いかな?と思っても、人によっては「痛いわ」とおっしゃる方も。コレばかりは、手にするときに試してみていただくしかないようです。

夏に向かうのに、やっぱり羊から離れたくない気持ちが・・・。
いかん、いかん。
そんなんでは季節感のない人になってしまう(心の声・汗)