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2006/03/31

シルクその後



コツは掴んだものの、やっぱり大変な作業なのである。
こんなことを言ったら、同じ紡ぎや織りをしているかたには「なんて勿体無い!」と思われるでしょうけど、わたしハリス方式で進めることにしました。
別の名(?)を「ケチケチしない」方式です。

ケチケチと糸をほぐしながら、つなぎながら、なんてやっているから時間もかかるし、結局糸を触りすぎて痛んでくる。なので、思い切りよく「ぶちっ」とやることにしました。

イギリスで紡ぎを習ったとき、日本で几帳面な先生に習っていた内容とあまりに違って眼から鱗が落ちただけでなく、方の荷が下りた気がして「よかった」と心から思ったものです。日本に戻り、せせこましい日々をすごし、自分の世界しか見えなくなってきたらやっぱり日本人気質の私がどっかり座っています。「勿体無い」のはものですか?時間ですか?
今の私には両方。だけど、モノは応用できるけど、時間は取り戻すことが出来ない。

だから一番は時間。そして瞬間。 だから、そちらを優先します。