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2006/03/31

シルクその後



コツは掴んだものの、やっぱり大変な作業なのである。
こんなことを言ったら、同じ紡ぎや織りをしているかたには「なんて勿体無い!」と思われるでしょうけど、わたしハリス方式で進めることにしました。
別の名(?)を「ケチケチしない」方式です。

ケチケチと糸をほぐしながら、つなぎながら、なんてやっているから時間もかかるし、結局糸を触りすぎて痛んでくる。なので、思い切りよく「ぶちっ」とやることにしました。

イギリスで紡ぎを習ったとき、日本で几帳面な先生に習っていた内容とあまりに違って眼から鱗が落ちただけでなく、方の荷が下りた気がして「よかった」と心から思ったものです。日本に戻り、せせこましい日々をすごし、自分の世界しか見えなくなってきたらやっぱり日本人気質の私がどっかり座っています。「勿体無い」のはものですか?時間ですか?
今の私には両方。だけど、モノは応用できるけど、時間は取り戻すことが出来ない。

だから一番は時間。そして瞬間。 だから、そちらを優先します。

2006/03/29

シルク

一言でシルクといってもいろいろである。 
今回のシルクは柔らかくない。細いくせにごつごつしている。ざっくり織って、さっくり首周りに置いたらきっと涼しいと思う。正し、それを好む人が私のほかにも居るかどうかは謎である。
一言でかせの状態、といってもいろいろである・・・が、ここまで小さな輪っかのかせははじめて見ました。私が無知なだけなんだと思いますが、少々てこづっています。 一かせ分(ほんのちょっとよ)巻き取るのに一晩かかってしまいました。。。(とほほ) 巻き終わったら朝でした。
ちゃんと確認をすべきだと泣きをみた早朝5時であった。

2006/03/19

ジェイコブ

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現在紡いでいるのが、ジェイコブという羊です。
この羊は、よくある羊と違って体は牛のように白黒のブチだったり、角は4本~6本もあったり!山羊が悪魔の化身だといわれているのとかぶります。とはいえ、この子は羊です。迷える子羊です。
アメリカのJacob Sheep Breeder's Associationサイトで写真をみれます。
コッチはイギリスのJacob Sheep society


繊維の長さはそれほど無いのですけど、ばねが強く、ふっくらと仕上がります。
コレはニット用の糸を作成中。

縮絨

市販といっても、手芸やさんとかで売っているのとはちょっと違って、工場などで出る残糸です。
手紡ぎのよさもありますけど、紡績の美しさも私には捨てがたく時々使っています。

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この写真はそれらの糸を使って織ったものです。(綾織)
バリンとした堅い仕上がりです。

下の写真は、それを縮絨(シュクジュウ)したもの。
縮絨とは、織りあがった布の繊維を一旦肩の力を抜かせて、それぞれ握手させるといったらわかりづらいか? ムヅカシイ言い方をすれば、ウールのスケール(うろこ状のもの)を湯と洗剤を使って開きます。そして、軽く痛めつけるのです。踏んだり、もんだり、洗ったりします。その工程の中で、繊維同士が絡み合っていきます("フェルト化"とは少し違います)
結構重労働なのですけど、コレをすると「布」に仕上がります。繊維の1本、1本が絡み合って「糸」ではなくなるのです。 コレには人それぞれやり方が違うようなので、詳しくは触れませんけど、emiko式解釈&方法で言わせていただくと「様子を見ながら好みに仕上げる」のが目的です。

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この写真はシュクジュウ後。
上の縮絨前と明らかに見た目が異なります。
私はほんわかと表面に繊維の層が出来上がるのが好きです。毛布みたいなかんじ。
マフラーとかなら、この層の繊維がチクチクしないものでないといけません。それがムヅカシイ。
というのも、人によって肌に感じる感覚が異なるからです。私自身は肌にアレルギーなどがなく、どちらかと言うと強いので自分では良いかな?と思っても、人によっては「痛いわ」とおっしゃる方も。コレばかりは、手にするときに試してみていただくしかないようです。

夏に向かうのに、やっぱり羊から離れたくない気持ちが・・・。
いかん、いかん。
そんなんでは季節感のない人になってしまう(心の声・汗)

2006/03/17

ご迷惑をおかけしております

少し前から、手首の痛みが続き 注文の品が伸び伸びになっているのです。
お客様には本当に申し訳なく思っております。
ちゃんと薬も真面目に飲んでいるので、治るのを祈るばかり。治らなければ勇気を出して処置をお願いするまでです。

少しずつ紡いでいるんですけど、どうしても痛いんです。
小指側だけだったのが、それを周りの筋がかばっているらしく、手首内側の筋がぴぴぴ・・・って、つりそう(涙)
私のつむぎ方は紡毛機の引き込み口に右手が近く、左手でローラッグを引き伸ばします。
だから、左手に比べて右手は添える程度でやっているんだけど。。。

怪我をしたわけじゃないし、自分の行いのせいでこの痛みが襲ってきたわけじゃなく、たんなる骨格のせいでこんなうっとおしい思いをしているのが、本当に苛々してしまいます。

焦ります。
いろんな意味で。
やる気だけは満々なんだけどねぇ。

申し訳ございません。

2006/03/14

雑巾

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実はコレ、雑巾。
da ROOM DUSTERってなっていた。
なんか、可愛らしい蒸し布巾みたいなんですけど(笑)
自分で作れそうでもあるのだけど、ただ、横糸がチェーンになっているのです。縦糸に1本づつ鎖編みみたいに絡ませていく、あれです。こんなの自分の手で作ったら、勿体無くて雑巾どころが、布巾にすら出来ません。

しかし、
使う布を作っているはずの私。
「惜しげもなく」布を使うべきなのに、はさみを入れることを躊躇(ためら)っているようではいけません。
とはいえ・・・雑巾はなぁ・・・。
そもそも、わざわざお金を出して雑巾を買ってしまう私がどうかと思う。

2006/03/09

じゃ、そろそろ・・・


let's....
Originally uploaded by thistlegarden.
行きますか?

彼らは静岡へと旅立ちます。右手前の角無しは子羊ちゃんです。

・・・迷える子羊。
でも先頭きってlet's go! です。

2006/03/07

糸の意図

作りたいものと、お客様が欲しいものとの狭間に立つことが”多々”ある。
ほとんどの場合、心を鬼にしてこちらの理念と目的をお伝えする。
しかしながらそうはいかない場合も多い。

お客様の意見は、1意見としてみるか、100意見としてみるか?判断に困る。
いずれにしても、苦情ではないけど「こういうほうが・・・」との意見は、ありがたく受け止めている。それを反映させるかどうかは、作っていきながら私の好みと考慮しながら進めていく。

あまり自分の好みにばかり頑固になっていてはいけない。
かといって、他人の意見に流されてばかりいてもいけない。
ムヅカシイ判断である。

2006/03/03

ふんわり

先日、糸のお客様Aに配達。
真っ白というよりは、生成りの糸。編みこみの得意な方にニットはお願いするといっていたので、ちょっと細めにしてみた。
ベストを作る量ということだったのだけど、編む方があまりのふんわりさに驚かれて「ベストじゃ勿体無い!コレならセーターにしてもかる~いのが出来るわよ」とのこと。
でしょ、でしょ。

写真を撮り忘れました。
追加注文のために、1かせお預かりしたときに撮影しよう。
・・・気合が入っていなさ過ぎ・・・

さ、次々!!

2006/03/01

想定外!!!

思ったよりも糸紡ぎに時間がかかっています。
理由はわかっています。
紡ぎ車の調子がすこぶる悪い。なおかつ、ボビンが取れないので、いちいち木枠に巻きなおさないといけない・・・織りようの糸でもないのに。

お金を貯めて、紡ぎ車を買おうか。
もしくは、修理に出すか(そんな時間はあるのか?)

悩みます。
でも、やらないといけません。